議長挨拶

議長挨拶

神奈川県生コンクリート品質管理監査会議 議長 出雲淳一

 生コンクリートはJISの認定を受けた工場で品質管理が適切に行われることにより、その品質が確保され、安心して使用することができます。生コンクリートの製造過程において品質管理が適切な方法で行われるためには、日頃から第三者によって品質管理体制が確認されていることが重要であります。
 品質管理監査では、生コンクリートの事業者が自ら第三者機関による監査を受けます。さらに、産官学の委員で構成される品質管理監査会議において、監査結果に対する審議が慎重に行われ、生コンクリートの生産管理体制が適切であるかどうかを判定します。令和4年度の品質監査会議結果がこの度とりまとめられ、公表されることとなりました。
 今年度もコロナ感染症対策を十分に行いながらの監査でしたが、予定通りすべての監査を無事終えることが出来ました。関係各位に対してお礼を申し上げる次第であります。
 2023年2月6日トルコ・シリア地域で大規模地震が発生しました。時間の経過とともに、その被害の大きさが明らかになりつつあります。4万人を超える死者は、東日本大震災を超えるものです。今回の地震では、建物の倒壊が、被害を大きくしているように思われます。震災の記憶も時間が経つと薄れがちになってきます。我が国でも南海トラフ地震の発生の可能性が高まりつつあります。この度の地震も対岸の火事ではなく、我が国のこととして受け止め、常日頃から震災に備えておくことが大切と考えています。
 社会基盤を支えるコンクリート構造物は、地震に対して安全性・強靱性が求められるために、コンクリートの品質を疎かにすることはできません。コンクリートに携わるものとして、これまで以上にコンクリートの品質に責任をもって取り組んでいきたいと考えております。


神奈川県生コンクリート品質管理監査会議
議 長   出 雲 淳 一
関東学院大学 教授