

コンクリートは耐震性、耐久性、耐火性に優れた性質を有しており、現在では社会基盤を支えるためには欠くことができない建設材料となっています。しかも、コンクリートは経済性に優れ、品質管理が適切に行われるJISの認証を受けた生コン工場から、安定して入手することができます。コンクリートの品質が確保されないと、コンクリートに求められる性能や機能を満足することができないのは言うまでもありません。品質管理監査は、生コン工場で行われている品質管理体制を外部から、公平な立場で監査し、品質監査基準に適合しているかを審査します。さらに、品質管理監査会議において、審査結果に対して合格を判定します。監査は毎年8月から9月にかけて実施されますが、令和7年度は例年よりもまして。猛暑の中で行われました。監査を滞りなく終えることが出来ましたことに対して、監査にご協力頂いた監査員の皆様ならびに、日頃より品質管理監査会議におきまして、貴重なご意見を頂いています委員の皆様方に厚くお礼を申し上げます。
さて、生コン業況を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。需要が低迷する中で、環境負荷低減に対する負担増、人材不足などの問題に直面しています。そのような問題解決のブレイクスルーとなるのが、AIではないかと考えています。現在では新薬の創生にAIが使われています。ならば、コンクリートの配合設計にもAIが利用できると考えられます。スランプ試験、空気量試験も結果を予測できるでしょう。強度試験も28日待たずに、結果を予測できるでしょう。昨今では、骨材を安定して採取することが難しくなる中で、骨材の混合によるコンクリートの製造に関する検討が必要となっています。混合骨材を用いたコンクリートの品質に対して、AIを導入することにより、膨大な時間と手間がかかる試験を省き、評価することが可能になれば、コンクリートの品質管理のあり方も変わることが期待されます。私はAIの積極的な推進者ではありませんが、生コン業界にもっとAIの風を吹き込みたいと考えています。